Act Against Anything VOL.1「THE VARIETY 27」支援報告

2021.12.10

5月7日にご報告させていただきました通り、昨年12月に開催しましたAct Against Anything VOL.1「THE VARIETY 27」では、皆様のお蔭で【9,197,496円】の寄付金を、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、ChotoBela Foundationを通して様々な困難に直面している子供たちに届けることができました。本イベントをご視聴いただきました皆様に、改めて心より御礼申し上げます。
両団体より現地での活動報告が届いておりますので、下記にてご報告させていただきます。



公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
https://www.savechildren.or.jp/
寄付額:7,397,496円
支援対象:ウガンダにおける南スーダン難民・コンゴ民主共和国難民の子供たち

<支援背景>
ウガンダはアフリカで最も多くの難民を受け入れている国で、約90万人の南スーダン難民、約40万人のコンゴ民主共和国難民が、ウガンダで厳しい生活を余儀なくされています。そうした中、2020年3月以降、新型コロナウイルス感染症の拡大・まん延による世帯収入の減少、学校の閉鎖等の影響により、子供たちに対する暴力や虐待が増加しており、子供たちのストレスや不安が高まるなど、さらに脆弱な状態に置かれています。また、多くの難民世帯はマスクや消毒液など最低限の衛生用品も満足に入手できず、健康面でのリスクが高まっています。

<寄付金の使途について>

■子供たちへの心理社会的支援
学校の閉鎖中、各難民居住区の子供たちを小グループに分け、自らの感情を表現し、伝達できるようにするための「芸術を通じた癒しと教育」(HEART)を実施するとともに、子供たちが遊ぶための玩具・スポーツ用品を届けました。


■行政機関の子供保護システム強化
行政機関およびコミュニティ関係者100人以上を対象として、心理社会的支援に重点を置いた子供の保護と衛生教育の研修を実施しました。養育者を支援するためのスキル開発や、心理的応急処置など、子供保護システムの強化に取り組んでいます。


■衛生促進活動
消毒液やマスクなどを配布したほか、手洗いの方法や感染予防対策についてのレクチャ―や手作りマスク作成セッションを行うなどの活動を行いました。今後は新型コロナウイルス感染症の予防について、ラジオを使った啓発活動も行う予定です。


■10代後半~20代前半の青少年支援
10代から20代の青少年(女子28人・男子17人)とその親・養育者に対し、自立・自活へ移行するためのプロセスなどについて話し合いを行いました。今後、子供たちが社会的・経済的なスキルを習得するための研修も実施予定です。



ChotoBela Foundation
https://ja.chotobela.org/
寄付額:1,800,000円
支援対象:バングラデシュにおけるチッタゴン丘陵地帯の少数民族の子供たち

<支援背景>
バングラデシュでは新型コロナウイルス感染拡大を受け、2020年3月から一年半もの間、教育機関が閉鎖されました。オンライン授業などが普及しましたが、都心郊外に住む子供たち、なかでも国境沿いの少数民族の子供たちはそれらの恩恵を享受できる設備もなく、家の仕事や過酷な焼畑作業に明け暮れ、ますます教育格差が広がり、そのまま学校教育を終えざるを得ない恐れがありました。また、このような少数民族の村は、もともと国際支援が行き届きにくい状況にあり、栄養失調や、衛生的な水が得られないことで子供たちが命を落とすなどの問題も深刻化しています。

<寄付金の使途について>

■コミュニティ教育プログラムの実施
寄宿舎学校「キニティウスクール」の閉鎖中、都心郊外にある3村に暮らす子供たちに向けたコミュニティ教育プログラムを実施しました。高等教育を受けているスタッフが先生となり、教会や先生の自宅で週6日、毎日2時間程の授業を行い、国語・英語・算数・理科・宗教などの基礎的な科目に加え、絵画の時間や植林活動なども通して、子供たちが学び続けられるように努めました。生活が困難でも、出席率は9割を超え、子供たちの学ぶ意欲を感じました。


■コロナ禍緊急災害支援
新型コロナウイルス感染症拡大の影響に見舞われている少数民族の子供やその母親へ、薬や栄養剤、果物や衛生用品、浄水剤などを支給し、その支援者数はのべ500人にのぼりました。例年の栄養失調や感染症、気候変動による諸災害も深刻化する状況に鑑み、コロナ禍が過ぎても、あらゆる支援が届きづらい地域での衛生知識向上や環境支援に引き続き取り組んでいきます。


■寄宿舎運営支援
2021年9月から「キニティウスクール」が再開したことに伴い、子供たちがまた安心して学べるように、寄宿舎の修繕、寝具の補給、給食、文具、サーモメータ―やマスクといった感染症対策の備品整備を行いました。また、先生の給与やローカルスタッフの生活への補助を行っています。雨季が終わり、電気がない寄宿舎へのソーラーパネル(もしくは小型風力発電)による電力確保の準備、食堂と水道の整備を行っていく予定です。



Act Against Anything「THE VARIETY」では、今後も世界の子供たちが向き合う様々な社会課題に対して、その時々に必要とされる支援を実施して参ります。
引き続き、本プロジェクトにご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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